INTERVIEW WITH I IN

ブルーボトルコーヒー 梅田茶屋町カフェに携わっていただいた方々へのスペシャルインタビューをこれまで2週に渡ってお届けしてきました。


最後に紹介するのは、ブルーボトルコーヒー 梅田茶屋町カフェのデザインを担当していただいた、I INの照井 洋平さん、湯山 皓さんのインタビューをご紹介いたします。

Question(以下、Q):普段、コーヒーは飲まれますか?

Terui san(以下、T):通年ホットコーヒーを飲んでいます。歳を重ねるに連れて、コーヒーと向き合う時間が変わってきました。今は、時間を意識するようになりました。昔は、待つことに対しての抵抗があって早く提供されたコーヒーをよく飲んでいました。コーヒーを淹れる時間だったり、それを待つ時間だったり、その間に少しリフレッシュしたり。また、時間をかけて淹れてくれたコーヒーを味わうことが好きですね。今好きでハマっているコーヒーは、ブルーボトルコーヒーのスリー・アフリカズのコーヒーが好きですね。

Yuyama san(以下、Y):小さい頃から、家で朝ご飯といったら、絶対にコーヒーが出てくる家庭だったので、なので僕にとってのコーヒーは、特別な飲み物という感覚ではなくて、生活の一部のような常に身近にあったものだったので、今も毎日飲みますね。

 

Q:ブルーボトルコーヒーにどんなイメージをもたれていますか?

Y:プロジェクト始まる前、元々持っていたイメージは、すごくユニークなコーヒーの世界を作っているブランドだなと思っていました。コーヒーの飲み方って抽出の方法色々あって、色々な飲み方や楽しみ方があったりしますが、ブルーボトルさんのコーヒーの世界の作り方っていつもすごく新鮮で、あまり他の会社やお店がやっていない、コーヒーの打ち出し方をされてるなと感じました。さっき照井がお話ししたように、コーヒーと一緒にいる時間を提供されてる感じがしますね。

T:印象的なのは、魅力を持ったロゴのマークが一番イメージが強いですね。街を歩いているときにお店があると吸い込まれるようにお店に入ってしまう。ロゴを見つけると高まる気持ちやワクワクする気持ちになります。なにか人を惹きつける魅力がありますよね。

Q:梅田茶屋町の街のイメージはありますか?

T:若い人が多く集まる印象があります。梅田駅からも近くて、街の距離感がちょうどいい。百貨店やラグジュアリーのお店もあったり個人商店があったり。元々茶屋ということもあり、人が集まる土地柄たくさんの方がいるなという印象があります。

 Y:街のグラデーションが短いというイメージがありました。茶屋町は下見に行った時に初めて訪れたのですが、本当に街のグラデーションの移り変わりが早く、梅田の駅から街の色(グラデーション)がどんどん変化していって、全然駅前と違うところが茶屋町というか。そのスピード感やスケール感は東京とは全然違うなと感じましたね。

 

Q:デザインのコンセプトはありますか?作るに当たって、キーワードはありましたか?

T:なにより、大阪初というの一番のメッセージかなと思います。「大阪に初めてブルーボトルがくるよ」というのが待ってた人に一番強く伝えられるようにしたいと思いました。みなさん待ちに待ってたと思うんですよね。それを我々は空間でわかりやすく表現しました。茶屋町って元々の歴史的なところから紐付けると、茶屋って赤いベンチにいろんな人が座って、その場をシェアしたりというスタイルがあるので、そういう歴史的な紐付けから、シェアの要素を持ってきたりしました。昔どうだったかも大切ですが、これからどうなっていくかも大切と考えていて、少し未来を感じさせるような期待感やワクワク感を空間の中で感じられるようなお店になればいいなと思いました。

Y:ブルーボトルさんのコーヒーの世界の作り方っていうのが時間と関わりがあるなと思っていて、オーダーをして会話をしている時間だったり、コーヒーを待ってる時間、呼ばれてコーヒーを取りに行く瞬間、その後にコーヒーを飲みながら過ごす時間とか。ブルーボトルさんが打ち出しているコーヒーとの時間っていうのを新しい形で皆さんに紹介できたらなと思っていて、ブルーボトルさんの作る世界を通してコーヒーと繋がれる、そういう体験のあるお店にできたらなと思いましたね。

Q:コンセプトがどのようにデザインに活かされていますか?

T:梅田の駅から歩いて、10分ほどの場所、人通りが割と多い通りに、コンクリート調の建物があるのですが、今回は、そこの一二階に出店ということで、遠くからも建物が見えるんですよ。そこでお客様が見たときに「あ!ブルーボトルがある」というのを伝えるには、わかりやすくロゴがあるだけで、十分惹きつける魅力があると思ったので、ファサードは特に何も触りませんでした。また、元々のメインのエントランスも変更して、メイン通りに新たに入り口を作り、ボトルマークを目掛けて一直線にお店に入ってこれるようなデザインにしました。まずエントランスから入って、一番に目に飛び込んでくるのが、ステージのように見せたバリスタのドリップステーションですね。バリスタさんが作ってお客様に渡すっていう一連の流れを一番輝かせるようなお店になったらいいなと思ったので、バリスタさんが立つドリップステーションのエリアをライトアップさせてステージのように輝かせて、コーヒーを待つ時間もワクワクするような仕掛けにしました。また、カフェの中に設置した家具やボトルマークに様々な素材のブルーを使っていて、テーブルなどに使用している深いブルーは、奥行きがあって、見入っていくとどんどん深いブルーに入っていくようなガラスの素材なので、実際に見ていただくと面白いと思います。

Y:ブルーボトルさんと会話をしてプロジェクトを進めていく中で、一つ「透明感」というキーワードがありました。例えば、バリスタの方と会話をしてコーヒーの淹れ方を教えてもらうとか。自分たちのレシピって人に教えたくないとか隠したいとか、大切な秘密は出さないってことが多いと思うのですが、ブルーボトルさんはより広く多くの人にコーヒーを楽しんでもらいたいっていうその姿勢が「透明感」というワードに繋がっていて、そのブルーボトルさんのブルーとどこかで「透明感」というのも表現したいなというのはありましたね。


Q:最後に、大阪の皆さんにメッセージはありますか?どんな風に楽しんでいただきたいですか? 

T:大阪に住まれてる方にとっては初めてのブルーボトルさんの体験だと思うので、ワクワク感を持ちながらお店に入ってきていただきたいですね。綺麗だったり面白いっていう出会いや素材だったり光だったり。階段にはインスタレーションの空間も広がっているので、カフェを楽しんでいただけたらなと思っています。他のカフェではできない時間の感じ方ができるんじゃないかなと思っています。そして、二階に行くと一階とは全然違う空間になっていて、真っ白い空間の中央にガラスに囲われた特別な空間があります。そこでは、天井から映像が流れたり、ベンチから音が体を伝わってくるような仕掛けがあります。本当に特別な空間で、そこは行って体験してみないとわからないと思うので、ぜひ体験していただきたいですね。

Y:カフェとして全く他のカフェではどこもやっていないような、新しいコーヒーの楽しみ方ができると思うので、ぜひ体験をして欲しいなと思います。ぜひ、来て・見て・触って・聞いて、全ての五感をフル活用してお店を体験して欲しいなと思います。

そのほかにもいろいろなお話をお伺いさせていただきました。

ぜひ動画もご覧ください。

 

 

Movie by Yohei Murakami

 

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