ルワンダという国 - Weaving a better tomorrow -

こんにちは!

突然ですが皆さんはスーパーなどで野菜を購入する際に、産地や生産者の名前をチェックしますか?僕は京都出身なので、京都で採れた野菜などがあるとついつい買ってしまいます。


道の駅などに行くと、生産者の名前だけでなく顔写真まで公表しているものもありますよね。こういった情報があると安心感があるだけじゃなく、産地の人と少し「繋がれた」ような気持ちに僕はなります。ただ消費者として与えられたものを消費するのではなく、何かそこに意味を見出せたような気持ちになれます。


野菜だけではなく、僕たちがブルーボトルコーヒーで取り扱うコーヒーも同様に産地や生産が明らかにされています。コーヒー屋さんでメニューを見たとき、「なっがい名前のコーヒー豆だな〜」と感じたことありませんか?あれが実は生産国や地域、生産者の名前だったりするんです。僕たちバリスタはただ美味しいコーヒーを淹れるだけでなく産地に関することも一緒にお伝えすることで、より一層その魅力を感じて頂きたいと思っています。


今日は普段なかなかお店でお話することが難しい産地のことをお話したいと思います。ブルーボトルコーヒーの大事なパートナーであり、現在リリースしているシングルオリジンのルワンダのことを紹介したいと思います。


ルワンダという国のことを皆さんはご存知ですか?日本ではあまり馴染みがない国かもしれません。ルワンダはアフリカ大陸中央部に位置します。アフリカのコーヒー生産国でいえばエチオピアやケニア、あとキリマンジャロという銘柄で有名なタンザニアなどがありますね。

 面積はだいたい日本でいう四国と同じくらいで人口は1000万人、日本の1/10ほど、アフリカで最も人口密度が高い国です。とても自然に恵まれており、川や湖、コーヒーの栽培に適した標高の高い山がたくさんあり、「千の丘の国」と呼ばれています。

内陸国で天然資源や産業に乏しく、主な輸出品はコーヒーとお茶です。つまり、コーヒーは貴重な外貨獲得手段なのです。またルワンダにはブラジルのような大規模農園は無く、ほとんどが小規模農園です。


僕がコーヒーの職に就く前はルワンダといえば内戦や虐殺があった国という認識でした。民族紛争により1994年に起こった大虐殺、たった100日間で100万人もの犠牲者が出ました。多くの男性が兵士や民兵として借り出され、内戦後人口の8割が女性だったそうです。

現在は少しずつ内戦から復興しています。上記の理由によりアフリカで最も女性の社会進出が活発な国と言われており、世界で最も女性の国会議員の数が多い国で、コーヒー農園を切り盛りするのも多くが女性を占めています。

 

ルワンダのコーヒーはフルーティで爽やかな酸味があります。栽培されている品種はほとんどがブルボン種で、この品種特有の甘さがしっかり感じられます。

僕もルワンダのコーヒーがとても好きで、ストーンフルーツのような甘さと優しい酸質が感じられ、たくさんのお客様におすすめしています。


Weaving a better tomorrow

ブルーボトルコーヒーではだいたい月替りで違う産地のコーヒーをご用意しており、その中でもルワンダは人気の産地の一つ。現在リリースしているシーズナルブレンド、スプリングにもルワンダの豆がブレンドされています。


ブルーボトルコーヒーとルワンダの関係はそれだけではありません。

現在展開しているグッズの中でも人気の商品、「コミューターカップ」と「トラベルマグ」。こちらは「MiiR」という会社とコラボレートした商品です。MiiRは「きれいな水」「美しい環境」「コミュニティ」の3つを軸に、収益の3%を世界中の様々なプロジェクトに寄付しています。全てのプロダクトには「Give Code」というナンバーが印字されており、ホームページでそのナンバーを入力することで、自分が買ったプロダクトの収益がどのようなプロジェクトに使われているのかを見ることができます。現在MiiRは21ヶ国で61個のプロジェクトに関わっています。

 

ブルーボトルコーヒーとMiiRのプロダクトのGive Codeを入力すると、Rwandaでの支援活動の様子を見ることができます。Rwanda、Kayanza地区の「Kula」という団体と協力し現地の女性たちに製織や仕立ての技術指導を行なっています。ただ技術指導をするだけではなく、現地からリーダーを輩出し、出来上がったプロダクトを収益に変えるためのビジネストレーニングや投資も行なっています。

 

この動画では現地の支援の様子を見ることができます。僕はこの動画が大好きで何回も繰り返し見ています。


また、ブルーボトルコーヒーのオンラインストアではRwanda Nyanza iwacuをご用意しております。iwacuは現地の言葉でhomeという意味があります。今の時期にぴったりですね。是非ご自宅で、ルワンダに思いを馳せながら召し上がっていただきたいです。

カフェの営業が再開した際には、是非お越しください。ブルーボトルコーヒーでは美味しさだけでなく、様々な素敵なストーリーを持ったコーヒーをご用意しております。コーヒーをご注文の際はバリスタに、そのコーヒーがどんなストーリーを持っているのか聞いてみてください。きっと素敵な話を聞くことができると思います。


新宿カフェ リードバリスタ Y.N