My Coffee Journal vol.5 Ryoto
ブルーボトルコーヒーでは、ブランド初となるコーヒージャーナルとして、モレスキンとコラボレートした「モレスキン ブルーボトルコーヒー カスタムエディション (CUSTOM EDITION JOURNAL EXCLUSIVELY FOR BLUE BOTTLE COFFE BY MOLESKINE)」を全国のブルーボトルコーヒー カフェ、ポップアップストア、公式オンラインストアにて、今年のInternational Coffee Day (国際コーヒーの日)である 2022年10月1日(土)に発売いたしました。※HUMAN MADE 1928 Cafe by Blue Bottle Coffee, HUMAN MADE Cafe by Blue Bottle Coffee では販売はございません。
今回の発売を記念して、ブルーボトルで働くスタッフ数名に一足先に実際にこのノートブックを使用してもらいました。彼女ら・彼らが、どのようにノートブックを使用しているかを、インタビュー形式にてみなさまにお届けいたします。Vol.5のモレスキンインタビュー最後となる今回は、日本のみならずアジアのカフェ全体のオペレーション確立やカフェの環境を作るサポート、そしてドリンク開発にも携わるブランドのデリシャスネスに関わる重要なポジションを担う一人、Ryotoさんにお話を伺いました。
Question(以下、Q):ブルーボトルコーヒーで働かれるまでの経緯を教えてください。
Ryoto(以下、R):元々はイギリスや日本でスペシャルティコーヒーに携わる仕事に就いていました。日本にブルーボトルが上陸する前にも、ブルーボトルのコーヒーを飲んだこともあったので、日本への展開には興味を持っていました。当時は小規模なカフェやロースターで働いていたこともあったので、ブルーボトルで働くことで、より多くの方にスペシャルティコーヒーの魅力を伝えられるのでは無いかと考え入社しました。初めは青山カフェでバリスタとしてスタートし、その後バリスタの育成や新店舗の立ち上げ、店舗のコーヒーの品質などをチェックするトレーナーになりました。ブルーボトルがさまざまな地域に広がっていく中で、アジアのトレーニングマネージャーを経験し、現在はトレーニングチームの他に、カフェキッチンやオペレーションチームをまとめるカフェオペレーションという部門のアジアのマネージャーをしています。現在ブルーボトルはアジアに日本の他、韓国、香港、中国にもあるのですが、それぞれのチームとコミュニケーションをとり、ゲストに美味しいコーヒーや心地よい環境が提供出来るよう、コーヒーやフードの品質管理、カフェのオペレーションの改善、バリスタの働きやすい環境を作っていくための業務を行っています。また、オペレーションの業務以外に、新しいドリンクメニューの開発なども行っています。より多くの方に素晴らしいコーヒー体験を届けられるよう毎日追求しています。
Q:普段からノートブックは使いますか?
R:2-3年前までは日常的に使っていました。最近は段々と管理ツールを使うことも増えてきたのですが、仕事以外ではアート作品も作っているので、アイディアが浮かんできたときにメモをしたり、スケッチなどにたくさん使っていました。家には昔使っていたモレスキンのノートブックがまだたくさんあると思います。また日記を書いていた時期もあり、その時は作品のコンセプトなど思考していることを、日記に交えて書き出したりしていました。
今回の「モレスキン ブルーボトルコーヒー カスタムエディション」の発売も、元々モレスキンファンだったので、とても嬉しかったです。他のノートブックとは違い、コーヒーのテイスティングを記入するだけではなく、よく耳にするコーヒーの用語や知識なども、ブルーボトルのストーリーと一緒に学べるページが英語と日本語の両方でありますよね。コーヒーに興味がある方が気軽に学べるようになっていたり、コーヒーのテイスティングについて詳しく分解してログをつけられるようになっているのは、とても面白いと思います。
R:ここ最近ではタスクやライフスタイルの変化で、オンライン上のツールで管理することが多くなっていたのですが、今回「モレスキン ブルーボトルコーヒー カスタムエディション」がブランドとして初めて発売するという事で、業務のタスクを管理するためではなく、アイディアレベルのメモなどを思いついた時に書き留めることを主に使ってみました。例えば、新しいコーヒーのアイディア、京都カフェで使用しているOJIドリッパーやネルドリップなどの新しいコーヒー体験に繋がるアイディア、といったように、思いついたことをなんでも良いのでメモしておくことで、のちに過去の自分のノートブック上の考えが繋がって新しいアイディアに繋がったり、何か全く違う業務に紐づいたりなど、過去の自分と向き合いながら自分自身をアップデートしていけるような、そんな気がしています。韓国や香港など、アジア圏やアメリカのチームとミーティングをするときは英語でコミュニケーションをとるので、英語も日本語もごちゃ混ぜのメモになっています。
あとモレスキンのノートブックは、一番最初のページにこのノートを無くしてしまった時のリターン場所を記入できるようになっていますよね。ノートってとても個人的で、重要なものなので絶対に無くしたく無いなと思うのですが、モレスキンの素敵なところは見つけてくれた方へのお礼として「Reward(報酬)」を書くことができる欄があるんですよね。僕がもしこのノートブックを無くした時に見つけてくれた方には、ブルーボトルの”ドリップコーヒーとリエージュワッフル” をご馳走するので、是非僕まで届けてください。(笑)
Q:せっかくなので、コーヒーのテイストを記録できるカッピングシートに今飲まれているコーヒーをぜひログに書いてみてください!
R:このページ、カッピングという方法を用いてログをつけるのはもちろんですが、そうではなくて普通にコーヒーを飲んでいる時でも、気軽に記録をつけられるのが良いですよね。例えば今僕が飲んでるコーヒーだったら、中南米コスタリカですが、ボディ(力強さ)はそこまで軽すぎず、さらっとした口当たりですね。フレーバーはブラックベリーのような感じ。このように、テイスティングを分解して細かく記録できますね。このコーヒーを飲んだ日付けやホットかアイスで飲んだのか、どこでこのコーヒーを飲んだとか、そういうコメントをメモしていくのも良いと思います。思い出になりますよね。その時誰と一緒にいたとか、この後の予定なんかも書いてもいても面白いですよね。状況によって感じる味わいは変わりますし。コーヒーのテイスティングや、カッピングシートと聞くと知識のある人のものだけと思うかもしれませんが、コーヒーが好きな全ての方にとって、コーヒーをより深く楽しむきっかけや思い出に残る飲み方として、使っていただき記録に残すという方法はとても素敵だと思います。
Q:「モレスキン ブルーボトルコーヒー カスタムエディション」はどんなゲストに使っていただきたいですか?
R:カフェで仕事のアイディアを出したい時や、自由にスケッチをしたい時に、コーヒーを飲みながらこのノートブックにアイディアを書き留めてみて欲しいなと思います。その時に飲んでいるコーヒーに何か感じた時に、このノートブックがコーヒーへの知識を深めるツールになると思いますし、このコーヒーをどう思っているかを考えるツールにもなると思います。そんなコーヒーの経験が自然とゲストのアイディアや生活に良い影響を与えることが出来たらなと思います。今はパソコン1台で仕事ができ、読書もタブレットで出来ます。周りの多くのものがデジタルになっていって、物質的なものに触れ合う機会が少なくなってきたように思います。僕も普段はタブレットで本を読んでるんですが、最近大切に読みたい物は本で買ってみています。そうすると自分だけの愛着を感じたり、紙の質感自体を楽しむことが出来る気がします。情報はデジタルでも残りますが、その時の気分や雰囲気は物質の方がわかりやすい気がします。この自分だけのノートブックを使っていく過程で出来るインクの擦れやコーヒーのシミも、いつか思い出や重要な情報になっていくのではないかなと思っています。このノートブックを通して、いつもの生活が少しだけ新鮮に感じたり、コーヒーの味わいを少し違った角度から楽しんでいただけると嬉しいです。
photographer / Mashiro Takigawa
Vol.1からVol.5まで、ブルーボトルのメンバーがどのように「モレスキン ブルーボトルコーヒー カスタムエディション」を使い、どんなストーリーを綴っているかをインタビュー形式でお伝えしてきました。今回のVol.5が最後の記事となりますが、次のこれからのストーリーを紡いでいくのはこの記事を読んでくださっている、コーヒー好きなみなさんの番です!このノートブックの魅力やブルーボトルメンバーのストーリーを通して、ご自身の使い方のアイディアがひらめくきっかけとなる記事となれば嬉しいです。
国際コーヒーの日を記念した特設ページ “BLUE BOTTLE COFFEE International Coffee Day 2022” では「モレスキン ブルーボトルコーヒー カスタムエディション」についての詳しい情報に加え、こちらのインタビュー記事、スペシャルコンテンツについて記載していますので、ぜひご覧ください。