バリスタのモーニングルーティン

バリスタの出勤時間は開店の1時間前。その1時間でどんな仕事をするかご存知ですか?今日はお店がオープンするまでの私たちバリスタの朝のルーティーンについてお話しいたします。

カフェの窓ガラスを拭いて、テーブルを整え、レジ前にペイストリーを並べる。その日提供するコーヒーを調整し、バリスタみんなで朝礼を行いお客様を迎える準備をします。

なかでも、コーヒーを調整することはとても大事な作業です。コーヒーの何を調整するのかというと、コーヒー豆の粒度。すなわち、グラインダーの挽き目です。その日、提供する全てのコーヒーを調整していきます。

この挽き目は、それぞれの焙煎度合いや、焙煎日から経った日数、またコーヒー豆の生産地など、様々な要因で変わっていきます。なので、全種類、毎日変わっていきます。不思議ですよね、全部違うって。だからコーヒーはとても面白いんです。

調整の仕方は、まず前日と同じ挽き目でコーヒーを抽出し抽出時間をを記録し、コーヒーをテイスティングします。このとき、その豆のもつ特性を感じられるにフォーカスします。そして、専用のツールを使って、コーヒー液の濃度も計測し、ブルーボトルコーヒーが定めらた範囲であるかチェックします。それぞれのコーヒー豆の香りや風味が表現され、コーヒーの濃度が適正になるまでこの作業を繰り返します。

コーヒーの準備が整ったら、今日のコーヒーはどんな特徴があるのか、お客様へどうお伝えするか、バリスタ同士でディスカッションを行います。私たちは朝の1時間で、お客様へお渡しする1杯のために調整とテイスティングを繰り返し、その日の一番美味しいポイントを探しています。

ぜひカフェにお越しの際は、レジでバリスタに今日のコーヒーはどんな感じ?と気軽に聞いてみてください。いつも飲むコーヒーがより楽しい体験になるはずです。

 

LEAD BARISTA /  A.S