KENYA KIAMBU HANDEGE WASHED

9/19(金)より、シングルオリジンコーヒー「ケニア・キアンブ・ハンデゲ・ウォッシュド」が全国のブルーボトルコーヒー カフェ*および、公式オンラインストアに登場しました。カフェでは、ドリップコーヒー(HOT)でお楽しみいただけます。

ラベンダーのような華やかさ、ブラックチェリーを思わせるジューシーな果実味、そしてレモングラスの爽やかな余韻が重なり合う一杯。ケニアのコーヒーとしては珍しいフローラルな香りが特長です。

今回のブログでは、「ケニア・キアンブ・ハンデゲ・ウォッシュド」の味わいとその魅力についてお届けします。

ABOUT TASTING

「ケニア・キアンブ・ハンデゲ・ウォッシュド」は、ケニア産コーヒーの特徴である、鮮やかな酸味、複雑な果実味、豊かな甘みの全てを備えています。これらの特徴に加え、その上でも際立っているのが、ケニア産コーヒーでは珍しいユニークで繊細なフローラルな香りです。この特長は、数ある高品質なケニア産コーヒーの中から「ケニア・キアンブ・ハンデゲ・ウォッシュド」を採用した決め手にもなっています。ブルーボトルコーヒーのグリーンビーンバイヤーがケニアでのコーヒー調達時にブラインドテイスティングを行った際、数十種類ものコーヒーの中からバイヤー達が必ず選び出したのが、この「ケニア・キアンブ・ハンデゲ・ウォッシュド」だった、というエピソードがその特別な魅力を物語っています。

この特別なフローラルさは、ケニア産コーヒーというよりも、むしろエチオピア産コーヒーに多く見られます。ケニア産コーヒーを有名にした高品質コーヒーであるSL品種を使用し、ケニア伝統のウォッシュドプロセスで精製されていることが、このフローラルさを生み出す要因のひとつとなっています。

KENYA KIAMBU

このコーヒーが栽培されたのは、ケニアの首都ナイロビの北部に隣接するキアンブ。標高はおよそ1,600〜1800mと高く、昼夜の寒暖差と適度な降雨量、肥沃かつ水はけの良い火山性土壌に恵まれており、コーヒー栽培に最適な条件を持っています。キアンブはケニア産コーヒーの一大生産地として古くから知られてきました。

近年は都市化の進展により、キアンブのコーヒー生産面積と生産量は減少傾向にあります。その中でも地域の小規模農家は持続可能な農法や収穫後処理の工夫に挑戦し続け、ケニア産コーヒーの新たな価値を生み出しています。

今回、このコーヒーを届けてくれたハンデゲ・ファクトリーもその一つです。ハンデゲ・ファクトリーは、1972年に同時に設立された リソ農協(Ritho Farmers Co-operative Society)の本部でもあります。リソ農協は、ハンデゲ・ファクトリーおよび姉妹ステーションであるワムグマ・ファクトリーとともに、キアンブの小規模農家を束ね、コーヒーチェリーの収穫後からウォッシュド精製、そして出荷までを行う協同組合です。登録農家に対して 適正農業規範(Good Agricultural Practices) のトレーニングを提供しているほか、若手農家や女性農家の参画を積極的に推進するなど、地域の未来を見据えた取り組みを続けることで、地域の持続可能かつ高品質なコーヒーの生産へ貢献しています。

HANDEGE FACTORY

ハンデゲ・ファクトリーで栽培されるのは、ケニア産コーヒーを代表する SL28 や SL34 に加え、耐病性品種であるBatian (バティアン)や Ruiru 11 (ルイル11)などです。地域の小規模農家で収穫されたコーヒーチェリーはファクトリーに持ち込まれて選別された後、ケニアの伝統的なウォッシュドプロセス 果肉除去・発酵・水洗を経て、レイズドベッド(吊り上げ式乾燥棚)で10〜12日間乾燥されます。

ケニアのコーヒー流通は、1934年に始まったオークション制度が中心であり、現在はケニアコーヒー局(Coffee Directorate)が農業省のもとで品質管理や規制を担っています。こうした制度がファクトリーごとの精製工程や品質を支えている一方で、毎年同じ生産者と継続して取引することが難しい一面があります。私たちブルーボトルコーヒーでは、収穫期の前にグリーンビーンバイヤーが地元のマーケターと連携して信頼するファクトリーからコーヒーを確保できるよう尽力しています。

私たちがハンデゲ・ファクトリーから初めてコーヒーを調達したのは2017年のこと。それ以来、ケニアの数ある高品質なコーヒーの中でも特別な存在として、取り扱いが可能な年には継続してご紹介してきました。

Food Pairing 

ケニア・キアンブの小規模農家たちのコーヒー生産のたゆまぬ努力と、ブルーボトルコーヒーのおいしさへの情熱が込められた「ケニア・キアンブ・ハンデゲ・ウォッシュド」。

世界のブルーボトルコーヒーにおけるコーヒーの品質を司る責任者 Director of Global Product Development のKevinさんに本コーヒーの魅力について語ってもらいました。

ケニア産コーヒーについて、そして「ケニア・キアンブ・ハンデゲ・ウォッシュド」について、Kevinさんが感じる印象を教えてください。

ー ケニアのコーヒーは、常に私のお気に入りの産地のひとつです。一般的にケニア産コーヒーは、明るくジューシーなフレーバーを持ち、シロップのような質感、柑橘やトロピカルフルーツを思わせる酸、そして豊かな甘みと厚みが特徴です。また、ケニアではウォッシュドプロセスのコーヒーが多いため、収穫後の精製による味わいへの影響が比較的少なく、テロワールや品種、標高といった個性がダイレクトに表れる点も魅力です。

この「ケニア・キアンブ・ハンデゲ・ウォッシュド」はケニアのウォッシュドコーヒーがどれだけ素晴らしいかを体現する一例といえるでしょう。グレープフルーツを思わせる明るい柑橘感に、レモングラスを思わせるハーバルなニュアンス、そしてアロマやフレーバーには、ほんのりとした華やかさが感じられます。その味わいは複雑で甘さが強く、口の中に長く続く余韻を楽しめます。これらの特長を最大限に引き出すため、私たちは比較的浅めの焙煎で仕上げています。

 

「ケニア・キアンブ・ハンデゲ・ウォッシュド」はどのようなシーンや、抽出方法、ペアリングでの楽しみ方がおすすめですか?

ー このコーヒーは、週末の朝や午後など、ゆっくりと過ごすひとときにぴったりの一杯です。時間の経過とともに味わいの変化をお楽しみいただけます。温度の低下につれてフレーバーが広がり、より複雑で鮮やかな酸が際立ち、甘みの余韻も長く感じられるようになります。

抽出には、ハンドドリップ(フィルターコーヒー)をおすすめします。この方法がケニア産コーヒーならではの果実味や酸を最も引き出してくれるでしょう。

 

花のように広がる香りとジューシーな果実味を持つ「ケニア・キアンブ・ハンデゲ・ウォッシュド」。ケニア・キアンブの小規模農家たちの努力と、ブルーボトルコーヒーのおいしさへの情熱が込められたその一杯は、軽やかでありながらも心に残る余韻をもたらしてくれるでしょう。ぜひ全国のブルーボトルコーヒー カフェ*やご自宅でお楽しみいただけたら嬉しいです。

 KENYA KIAMBU HANDEGE WASHED】⁠

売日:2025/9/19(金)

ご提供・販売カフェ:全国のブルーボトルコーヒー カフェ*でご提供、公式オンラインストア

*HUMAN MADE Cafe by Blue Bottle CoffeeとHUMAN MADE 1928 Cafe by Blue Bottle Coffeeでのご提供・販売はございません。


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