Karena Lam X Blue Bottle Coffee
12月1日(日)からアーティストとコラボレートして誕生した特別なアイテム「アーティストマグ by カリーナ・ラム」が数量限定で登場いたします。俳優としてだけではなく多彩な才能を発揮する、カリーナ・ラム氏がブルーボトルコーヒーのために製作した特別なマグがブルーボトルコーヒー 青山カフェ限定で登場します。
今回は「アーティストマグ by カリーナ・ラム」とカリーナ・ラム氏にお話しいただいた彼女の陶芸に対する想いやコーヒーとの関わりかたについてご紹介いたします。
About Item and Collaboration
カリーナ・ラム氏は、カナダ出身の俳優として主に香港と台湾で活動する一方、歌手や美術キュレーター、写真家など、幅広い分野でその才能を発揮してきました。父は香港人、母は日本人と台湾人のミックスという日本にもルーツのあるバックグラウンドを持ち、1994年台湾で歌手デビュー後、2001年に俳優デビューを果たしています。また、カリーナ・ラム氏は大のコーヒー好きで、ブルーボトル インスタントコーヒーが2019年に香港で発売された際から愛飲いただいております。
アーティストマグを制作している様子 photo by カリーナ・ラム
パンデミックの期間中に陶芸と出会い、どんなに製作過程をコントロールしようとしても、最終的な仕上がりは予測がつかないことが多い「正直さ」に深い魅力を感じ、彼女はその自由な表現方法を楽しみながら製作を続けています。
そして写真家としての一面も持つ彼女は、過去に東京・青山のブックショップでポラロイドカメラを片手にヨーロッパを訪れた際に撮影した、お気に入りの建築家ル・コルビュジエが手掛けた建物たちを撮影した写真の展示も行いました。その場所が、現在の「ブルーボトルコーヒー 青山カフェ」です。
「私のコーヒーへの愛は、日常生活で求めるシンプルさに通じています。自宅もミニマルなデザインで満たされており、この直線的なコーヒーカップを選んだのは、その美学にぴったりだからです。」
そう語るカリーナ・ラム氏。 こちらのマグには、そんな彼女のミニマリズムへの愛が反映されています。ぜひこの機会にカリーナ・ラム氏がひとつずつ製作した、少しずつ表情の異なる唯一無二のアイテムをぜひお楽しみください。
Interview with Karena Lam
-陶芸を始めたきっかけを教えてください。
私が陶芸の世界に足を踏み入れたのはパンデミック中の、多くの人が歩みを緩め、自分を見つめ直す機会を得た時期でした。私が陶芸に惹きつけられたのは、その“正直さ”です。製作中、思い通りに仕上げようと私たちがどんなに工夫を凝らしても、最終的な仕上がりには驚かされることが多く、その予想の出来なさが陶芸の魅力だと思います。
俳優として、技術的な完璧さを求めるのとは異なるやり方で陶芸に取り組んでいます。職人として技巧を極めることに集中する陶芸家もいるなかで、私は感情に基づいて創作をしています。私がこのように陶芸に取り組んでいる背景には、直感と感情的なつながりに左右される部分が大きい「演技」の経験があるのではと考えています。陶芸を通して、自分自身への理解を深めると同時に、目に見えるかたちでその時その瞬間と心を通わせることができるようになりました。
-作品を作るときのインスピレーションはどこから得るのでしょうか?
私がインスピレーションを得るきっかけは、あらゆるところにあります。主に自然からですが、他にも絵画や舞台芸術、インスタレーションなどさまざまなかたちの芸術から着想を得ています。時には、自宅で必要となったものを自分自身でつくりたいと思い立つぐらいの、シンプルなきっかけのこともあります。私の場合は作品を仕上げたり、有意義な経験をしたりすると、よく新しいアイデアが生まれます。また他のアーティストや作品からもたくさんのインスピレーションを得ることがあります。作品に彼らの経験が表れ、創作を通して人生の断片を感じられるさまに魅力を感じます。私も俳優なので、ストーリーテリングに馴染みがあるからこそ、芸術の背後にある物語に深く心を動かされるのです。そして私が陶芸をする上では陶芸家として学んだ経験より、俳優としての経験が活きていると感じています。厳格な伝統に縛られず、自分の直感に自由に従って作品を作っています。なので同じ形のカップをたくさん作る今回のプロジェクトは、普段の私の即興的な創作スタイルへの挑戦と学びとなる新しい経験でした。
また私は、実用性だけがイノベーションを形作るわけではなく、美学と感覚が重要だと考えています。特に私はシンプルさに惹かれています。情報過多のこの時代で、シンプルさは雑音をはねのける手伝いをしてくれるのです。食器であれ、家具であれ、さらにはベッドシーツであっても、私は落ち着きをもたらしてくれるクリーンでミニマルなデザインに心が惹かれます。「少ない方が豊か (less is more) 」なように、私にとってシンプルさは心地よさと平穏をもたらします。
-ブルーボトルコーヒーやコーヒーとの関わりについて教えてください。
ブルーボトルのコーヒーの中では、ベラ・ドノヴァンが一番のお気に入りです。ブルーボトルコーヒーが香港に上陸するまでは、日本に立ち寄るたびにインスタントコーヒーを買い溜めるほどで、撮影現場にいるときや、仕事の移動の際に、当時とても重宝していました。私は普段、1日に3杯ほどコーヒーを飲んでいます。食後に1杯ずつ飲むのが、ちょっとした習慣になっているのです。
私のコーヒーへの愛は、日常に求めているシンプルさと結びついています。私の家はミニマルなデザインで溢れていて、コーヒーカップもそれに合わせて直線的なフォルムのものを選んでいます。食器であれ、家具であれ、さらにはリネンなどであっても、私は緊張をほぐし落ち着きを感じられるような、クリーンでシンプルなデザインに心が惹かれるのです。視覚的には穏やかでありながら、手触りを通して存在感を感じられるようなオブジェクトからは、何か心を落ち着かせるものを感じます。そういったアイテムは、忙しい日々に安心感をもたらしてくれます。
私の朝はいつも、コーヒー豆を挽いて、陶芸を教えてくれた先生が製作した陶器のハンドドリップ用ポットでコーヒーを淹れることから始まります。コーヒーを淹れるとともに広がる香りを味わう、そのゆったりとした習慣が大好きです。挽きたての豆がもつ香りには、何か抗えないものがあるように感じ、コーヒーを飲む予定がないときでも、その香りが私をカフェにいざなうことも多いです。ベラ・ドノヴァンの他には、ブルーボトルコーヒーのシーズナルブレンドを飲んでみることも楽しんでいます。味わいの変化が、私の習慣に驚きと多様さをもたらしてくれるのです。気分や服装、スキンケア方法を季節ごとに変えるときと同じように、コーヒーは人生にわくわくと新しさを与えてくれます。
最後に、ブルーボトルコーヒーにまつわるちょっとした思い出を共有したいと思います。私のマネージャーが一度、私にブルーボトルコーヒーのクッキーセットをご馳走してくれたことがあります。私が姉から「クッキーモンスター」といつも呼ばれていたのは、私がどれほどクッキーを好きか彼女が知っていたからです。私はコーヒーを飲むときに、チョコレートやクッキーのような甘いものを少し用意してペアリングするのが好きです。これはコーヒー体験をより完全なものにするための、私のささやかな習慣です。大したストーリーではないかもしれませんが、この習慣が日常に私らしさをもたらすのです。
多彩な方面で活躍されているカリーナ・ラム氏。
彼女だからこそ作り出せる、彼女の経験や考え方が詰まった少しずつ表情の異なる唯一無二の限定のアイテムをぜひお楽しみください。
販売カフェ:ブルーボトルコーヒー 青山カフェ
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