INTERVIEW :フラワーアーティスト 座間アキーバさん 花束を贈るように

ブルーボトルコーヒー カフェにお越しいただくと、バリスタの「こんにちは!」という声と、ふっと鼻を抜けるコーヒーの香りと共に、そっとそこに寄り添うように生けられたお花が目に入ってくるかと思います。もしくは、お気に入りのコーヒーを注文して、バーカウンター前でコーヒーの出来上がりを待っている間、ふと店内を見渡すとカフェと調和しながらも存在感を放つ花と木々。関東にあるほとんどのブルーボトルコーヒー カフェのお花は、フラワーアーティスト 座間アキーバさんによって生けられています。今回のブログでは、ブルーボトルのコーヒーを最大限に楽しむ空間作りにご尽力いただいているアキーバさんにお話を伺い、その魅力についてご紹介いたします。

アキーバさん

フラワーアーティストになった経緯とブルーボトルコーヒーとの出会い

2015年にブルーボトルコーヒーが日本に上陸してから、カフェの生け込みを担当されているアキーバさん。フラワーアーティストとして、ブルーボトルのカフェでの生け込み以外でもイベントやインスタレーション、ウェディングなど、お花を通してさまざまなことに携わっていらっしゃいます。そんなアキーバさんはどのような経緯でフラワーアーティストになられたのでしょうか。

「今から14年前、モデルの仕事などをしていた頃、社会人サッカーチームでプレーしていました。そのチームメンバーの方がお花関係のお仕事をしていて、“フラワーアーティストをやってみないか?” と言ってくれたことがこの世界に足を踏み込むことになったきっかけです。」とアキーバさん。この言葉をきっかけに独学でフラワーアレンジメントの勉強を始められたそうです。市場に行ってさまざまなお花を見たり、お花を買って実際に生けてみたりしながら勉強と経験を重ね、フラワースクールでフラワーアレンジメントについて教える講師のお仕事をスタートされました。当時はがむしゃらにお花の仕事に向き合っていて、その頃の経験が今も活きているそうです。そして、約6年前に「花とんぼ」を設立されました。

ブルーボトルコーヒーが日本に上陸する前に、カフェのお花の生け込みを担当してほしいと声がかかり、アキーバさんはアメリカにてブルーボトルコーヒーの創業者であるジェームス・フリーマンとも話す機会があったそう。その中で、ジェームスがカフェをゲストがおいしいコーヒーやフードを介して、一緒に来た人や自分との時間を楽しむための空間と位置づけているということ、カフェを彩るお花には、その空間を引き立てるシンプルなものを求めていることを感じたそうです。

その後、2015年に清澄白河にブルーボトルコーヒーの日本第一号店をオープンする際、レセプションパーティでアキーバさんがお花を生けることになりました。「オープンというめでたい日だし、桜を使って華やかな雰囲気にしようと考えて3種類の花を生けました。しかし、ジェームスは生けられた花を見て “もう少しシンプルにできないか?” と…最終的には桜の木のみのとてもシンプルな、それでありながら存在感のあるものなりました。」と、アキーバさんは当時を懐かしみながら話してくれました。

清澄白河 ロースタリー&カフェ(現在の清澄白河フラッグシップカフェ) オープン時 アキーバさん(左)とジェームス(右)

自分のお花は空間というパズルの最後のピース

ブルーボトルコーヒーが日本上陸時からカフェの生け込みをご担当してくださっているアキーバさんですが、ブルーボトルのカフェにお花を生け込む際、どんなことを大事にされているのでしょうか。

「ブルーボトルはコーヒーだけでなく、インテリア、家具、バリスタ、ホスピタリティなどすべてをハイクオリティで提供しています。そんな空間でお花が一番目立ってはいけないと思います。」とアキーバさん。あくまで主役はコーヒーだけれど、空間に物足りなさを感じさせずに、ゲストをあたたかくウェルカムしたい。アキーバさんにとって、ブルーボトルコーヒー カフェのお花は、そのパズルの最後のピースだそうです。「カフェに入った時、一番最初に目に入るのはお花ではない。でも、コーヒーをオーダーして出来上がるまで待っているちょっとした時間に、そこにあるお花に目を留めてもらって、季節を感じてもらえたら嬉しいです。」とアキーバさん。よくいらしてくださるのゲストにもお楽しみいただけるように、同じ生け方やお花と枝物の組み合わせを違うテーマで生け込みをされることもあるそうです。

ブルーボトルコーヒー 渋谷カフェでの生け込み

枝物はお花のキャンバス

アキーバさんの生け込みには、お花だけでなく枝物もよく使われています。どのようにして生け込みや作品を作っているのでしょうか。

「お花は生きている絵の具を使うような感覚で生けています。」とアキーバさん。枝物はボリュームがあって存在感があるので、使うことで見る人の目に最初に入り、その後お花に視線が移ります。そのため枝物をキャンバスと考え、そのキャンバス上でお花の形や色をリンクさせ、どうすればより長く見てもらえるか考えながら作品を作るそう。


そんなさまざまなお花を扱うアキーバさんが好きなお花は、菊だそうです。菊と言うと日本ではかしこまったイメージや仏花のイメージがあるかもしれませんが、西洋では「マム」(chysanthemum(クリサンサマム)の略称)と呼ばれ、綺麗でハッピーなイメージがあり、涼しければ長持ちもするためお好きなのだとか。

枝物の生け込み

菊を使った生け込み

 

「ブルーボトルのカフェで生けているお花は、いらっしゃるゲストへだけでなく、ブルーボトルで働くバリスタやスタッフへ贈る自分からの花束でもあります。」

インタビューの最後にはそのようにお話してくださいました。自分が生けたりアレンジしたりしたお花のその先にいる人を常に想って活動されているアキーバさん。ブルーボトルコーヒー カフェにお越しいただいた際には、ぜひお花もご覧いただき、アキーバさんの想いや季節を感じてみてください。


akiva zama

株式会社花とんぼ CEO & flower artist

座間アキーバ
東京生まれ、シアトル育ち。2010年から講師として全国各地を巡りキャリアをスタート。

2014年~2019年 長崎ハウステンボス世界フラワーガーデンショーにて特別展示を披露
2018年 シンガポールで開催された世界ガーデンフェスティバルに日本代表として出場。
2017年 株式会社「花とんぼ」設立。現在神奈川県葉山町でアトリエ・ショップを構える。

アキーバさんはSNSでも活動を発信されていますので、ぜひご覧ください。

アキーバさんの生け込みのお花は下記のブルーボトルコーヒー カフェでお楽しみいただけます。
清澄白河フラッグシップカフェ、三軒茶屋カフェ、渋谷カフェ、六本木カフェ、品川カフェ、新宿カフェ、恵比寿カフェ、広尾カフェ、池袋カフェ、銀座カフェ、竹芝カフェ、NEWoMan YOKOHAMA カフェスタンド、みなとみらいカフェ