Farm to Cafe - 繋がる想い
ブルーボトルコーヒーでは、世界中のこだわりを持ったコーヒー生産者によって大切に育てられ収穫された高品質なスペシャルティコーヒーを、自社の焙煎所で責任を持って焙煎し、ご提供させていただいております。そのこだわりは、ご一緒にご提供するフードメニューにも共通しています。できる限り国産の顔の見える生産者さんの材料を使用し、自社のキッチンで一つずつ丁寧に手作りしています。本日は、そんなブルーボトルカフェのスイーツの材料を生産いただいている、お二人の生産者さんをご紹介できればと思います!ぜひ、カフェでスイーツとコーヒーをお召し上がりいただきながら、お読みいただけたら嬉しいです。
①Strawberry House Asanoさん
2022年も1月15日より発売を開始した、清澄白河フラッグシップカフェで春のメニューとしてご提供させていただいている「シーズナルタルト ストロベリー」では、3年連続で千葉県山武郡横芝光町のStrawberry House Asano さんが愛情込めて栽培してくれたいちごをたっぷりと使用しています。
こちらでは、自然と身体に優しい苺作りの一環として、ある工夫がされています。いちごの葉についてしまう害虫を補食する別の虫をハウス内で住まわせ自然の食物連鎖に近い形で栽培しているんです!そして、いちごの収穫タイミングにもこだわりが。ヘタのギリギリまで赤くなるのを待ち、収穫したその日にフレッシュな状態で清澄白河へ発送してくださっています。産地直送でカフェに届いたいちごは、箱を開けるとふわっと甘い香りが漂います。その甘酸っぱい幸せな香りと、口の中に入れると広がるしっかりとしたいちごの甘み。ジューシーないちごの美味しさを最大限にいかすため、タルトにする際はシンプルにディプロマットクリームを合わせ、クリームの下にはジェニパーベリーの香りをつけたいちごコンポートを敷き詰めています。そこにフレッシュないちごをこぼれ落ちそうなくらい盛り付け、甘さをを抑えたホイップクリームとピスタチオをトッピング。パーツだけを味わっても、全部のパーツを頬張っても楽しめる贅沢な季節のタルトとしてご提供しています。パッケージのイラストまで素敵なStrawberry House Asanoさんの苺の販売場所や期間は、公式インスタグラムと公式フェイスブックにて発信されていらっしゃいますので、ぜひチェックされてみてくださいね。
①ルバーブの島田農園さん
ブルーボトルコーヒーで2018年より毎年ご提供してている、「ルバーブ パウンドケーキ」。カットされた赤いルバーブが見た目もかわいらしい、毎年人気のパウンドケーキです。こちらのルバーブは毎年福島県の「ルバーブの島田農園」さんが栽培した真っ赤なルバーブを使用しています。代表取締役:島田弘美さま
ルバーブはシベリア原産の野菜であり「タデ科」に分類される、比較的寒い土地で栽培される野菜です。食物繊維やビタミンなども豊富で、砂糖と相性が良く、加熱することで甘酸っぱく美味しくなるので、お菓子やジャムなどにぴったりな野菜です。島田農園さんは、47年前に島田さんのお庭に植えられた一株のルバーブから始まりました。初めは島田さんのお父様が庭で育てられたルバーブを、お母様がジャムにして、島田さんがパンにのせて食べられていたそうです。毎日食べたい美味しさに夢中になった島田さんが、その気持ちをお父様にお伝えしたところ、株分けによって毎年増やしてくださり、気がついたら農園と言えるほどの面積になったそう。長い時間をかけて土を良質に保ちながら丁寧に増やしたルバーブは、ご家族みなさんの愛情が込められていらっしゃるんですね。
島田農園さんのルバーブは、中まで真っ赤でまるで苺のよう!
島田さんが農薬はもちろん化学肥料も不使用で育てられたルバーブは、収穫時にもこだわりが。島田さんが農園にいると、収穫時期を迎えたルバーブに、ここだよ!と呼ばれていると感じるそうです。毎日農園で大切にルバーブを育てられている島田さんだからこそ、美味しい旬を迎えたルバーブが感じ取れるのでしょう。このようにして、収穫時まで愛情を込めて大切に選ばれたルバーブが出荷されてみなさまの元に届くのですね。
毎年5月~11月と長期間にわたって収穫がされますが、収穫時期によって味も変わるそう。島田さんの農園では、春の生まれたてのルバーブは、まさに「酸っぱいイチゴ」、梅雨にかけては味わいや酸味が濃くなり、暑い夏には水分が抜けて味が濃厚になり、秋は寒さが深まるにつれては「赤ワインのような芳醇で濃厚な味わい」になるそう!色々な季節のルバーブを試してみたくなりますね。
ブルーボトルコーヒーのキッチンでは、届いたルバーブを一本ずつ丁寧に洗浄、カットしオーガニックの砂糖をまぶしてパウンドケーキの生地に加えています。砂糖をまぶした際に出てくるジュースも余すことなく、煮詰めてシロップにし、焼きあがったパウンドに塗っています。こうすることでより一層ルバーブのきゅんとした酸味を感じていただけるかと思います。また、ジャムにしてスコーンやヨーグルトに添えることも。どのメニューもルバーブの甘みと酸味のバランスが絶妙で、毎年人気のメニューです。
ルバーブパウンドケーキ(2022年は夏頃販売予定)
ルバーブの島田農園さんのルバーブの販売場所やご提供店舗は、公式ウェブサイトにてご紹介されていらっしゃいますので、ぜひチェックされてみてくださいね。
Asanoさんと島田さんのストーリーは、いかがでしたでしょうか?ブルーボトルでは、他にも生産者さんが大切に育てられた美味しい野菜やフルーツを使用したメニューをたくさんご用意しています。次回カフェにお越しいただけた際には、素材に込められた想いやストーリーを、ぜひメニューをお楽しみ頂きながら感じていただけたら嬉しいです。