Brazil Samambaia Induced Fermentation Natural ブラジル・サマンバイア ・インデュースド ファーメンテーション ナチュラル

6月16日(木)から全国のブルーボトルコーヒーのカフェと公式オンラインストアで「ブラジル・サマンバイア ・インデュースド ファーメンテーション ナチュラル」のご提供がスタートいたしました。カフェのメニューでは、カフェラテやアメリカーノなどのエスプレッソドリンクとしてのご提供となりますが、ご自宅ではドリップコーヒーとしても美味しくお召し上がりいただくことができます。

ブルーボトルのカフェでは、エスプレッソドリンクでも、ドリップコーヒーのメニューと同様に、使用するコーヒー豆の種類をブレンドかシングルオリジン(単一農園)、どちらかをお選びいただけます。シングルオリジンはその時期旬なコーヒー豆を使用し、それぞれ産地特有のコーヒーのフレーバーや、フルーツを口にしたかのようなフレッシュな酸味や甘みをお楽しみいただけます。

今回ご提供している「ブラジル・サマンバイア ・インデュースド ファーメンテーション ナチュラル」は、いちごやブルーベリーを思わせる明るさのニュアンスと、黒糖のような甘さが特徴的です。キャラメライズされたアーモンドを食べた時のようなほんのりと香ばしく、心地の良い余韻が続きます。エスプレッソドリンクとしてシングルオリジンを試されたことがない方でも、親しみのある美味しさの中に、シングルオリジンならではの味の違いを感じてもらえるような味わいです。
ブラジルは世界最大のコーヒー生産国で、生産・輸出が多いのはもちろんですが、国内消費も増加し、いまやアメリカに次いで世界第二位の消費量だといいます。コーヒーに対して世界に影響力をもつブラジルですが、一般的にはコーヒーは低コストで大量生産されていることが特徴とされています。しかし、ブラジルの経済においてコーヒーはとても大きな役割を担っているため、スペシャルティコーヒーが占める割合は低いものの、近年魅力的なスペシャルティコーヒーが増えてきています。ブルーボトルでは、スペシャルティコーヒー生産に焦点を当てた生産者が所属している「Sancoffee(サンコーヒー) 」と呼ばれる協同組合から過去数年にわたりコーヒーを購入させていただいており、過去にはサンコーヒーの共同設立者であるヘンリケ・カンブライアさんが日本を訪れた際に、当時焙煎所の機能も担っていた清澄白河カフェにお越しいただき、実際にコーヒー豆を焙煎する工程をご覧いただきながら焙煎担当者とコーヒーについて語りあったというエピソードもあります。

Fazenda Samambaia

「ブラジル・サマンバイア ・インデュースド ファーメンテーション ナチュラル」は100年以上の歴史を持つ「Fazenda Samambaia(サマンバイア農園)」で栽培されています。サマンバイア農園はブラジルの都市サンパウロより内陸に入ったところにある、サントアントニオ・デ・アンパーロ近郊に位置し、サンコーヒー協同組合の共同設立者であるヘンリケ・カンブライアさんが所有、運営する農園です。
パートナーのヘンリケさんはコーヒーへの熱い情熱を持った方で、日々さまざまな方法で精製方法を試されていました。その中でも「ブラジル・サマンバイア ・インデュースド ファーメンテーション ナチュラル」は、群を抜くフレーバーをもつコーヒーとなり、誰もがそのクオリティの高さに驚くでしょう。このコーヒーの品種はイエローカトゥアイとオバタを掛け合わせたアララという単一品種で構成されています。嫌気性発酵という方法で精製されるこのコーヒー豆は、完熟したコーヒーチェリーのみを厳選するところから始まります。通常のナチュラルプロセスは収穫したコーヒーチェリーをそのまま高い乾燥棚やマット、またはパティオなどの上で乾燥させる方法が一般的ですが、このコーヒー豆の場合は、乾燥させる前に培養酵母を加えて一度、無酸素のタンクで発酵させてから、乾燥のステージへ移ります。コーヒーのクオリティを左右する大事なパートです。発酵中に酵母を加えることで、酵母は乳酸の形成を促進し、果実の糖分とフレーバーはコーヒー豆に濃縮され、コーヒーによりコクを与え、そしてフルーティーなフレーバーを生み出します。

Sancoffee

サンコーヒーはコーヒー農家の方々への正当な価値を還元し、スペシャルティコーヒーを継続的に生産することでブラジルの地域に貢献することを目的として2000年に設立された協同組合で、サマンバイア農園も所属する農園のひとつです。サンコーヒーは、ただコーヒーを輸出するだけではなく、サステナビリティを軸にさまざまな社会的・環境活動をされています。取り組みの一つには、「Beyond Borders Program(ビヨンドボーダーズプログラム)」というプログラムがあります。組合には約20の生産者が所属していますが、未所属の小規模生産者への発展を目的としたサービスで、所属している農家と同じ農業テクニックの一部を提供し継続的な技術サポートを受けることができます。また、「Bio Recovery Project(バイオリカバリープロジェクト)」という植林などを通して環境保全にも努めています。このような取り組みから「Bコープ」と呼ばれる環境や社会に配慮した、公益性の高い企業に与えられる認証も取得しました。ブルーボトルも目標に掲げている、カーボンニュートラルへのプロジェクトも実施され温室効果ガス削減の取り組みにも力を入れています。

コーヒービジネスを次世代へ進化と繁栄をさせていくため活動されている、ローカルに根付くサンコーヒーの考え方は、ブルーボトルの考える価値観とも重なる部分がたくさんあり、私たちはこれからも彼らとの関係性を築きブラジルのコーヒー産業発展とともに美味しいコーヒーをみなさまにお届けしていきたいと考えています。


「ブラジル・サマンバイア ・インデュースド ファーメンテーション ナチュラル」について
FARM(農園):Fazenda Samambaia(サマンバイア農園)
VARIETAL(品種):Arara(アララ)
PROCESSING(プロセス): Induced Fermentation Natural(インデュースド ファーメンテーション ナチュラル)
ELEVATION(高度):1,100mm
HARVEST(収穫):2021年6月-9月

サマンバイア農園のインスタグラムアカウントです。農園の取り組みやコーヒー豆収穫についてなど、現地の様子をご覧いただけます。合わせて Sancoffee についての詳しい情報も、ぜひご興味ある方はご覧になってみて下さい。


「ブラジル・サマンバイア ・インデュースド ファーメンテーション ナチュラル」のほんのりベリー感のあるフレーバーと、ドライフルーツのようなコクのある優しい甘さは、ミルクとの相性も抜群です。まだまだ肌寒く感じる日もありますが、カフェラテを飲みながらホッと一息ついて、温まってくださいね。公式オンラインストアでもご購入いただけますので、ご自宅ではブラックコーヒーとしてもお楽しみいただけ、スイーツと合わせてお召し上がりいただくのもおすすめですよ。