BLUE BOTTLE COFFEE DAIKANYAMA CAFE

12月20日(水)にオープンした「ブルーボトルコーヒー 代官山カフェ」。既にお越しいただき、店内のゆったりとした空間の中で、丁寧に淹れられたブルーボトルのコーヒーやフードをお楽しみいただいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。「循環するカフェ」のコンセプトをベースに、"洗練された都市の中のリビング”をイメージしてデザインされた代官山カフェは、今回初めて「SUPPOSE DESIGN OFFICE(サポーズデザインオフィス)」が担当いたしました。今回のブログでは、サステナブルな要素を取り入れながら、心地良い空間が広がる代官山カフェの空間デザインについてご紹介いたします。

 

起伏がある代官山の地形や代官山らしさを表現

店内に足を踏み入れると、まず目に入るのが一段と高い位置にあるバーカウンターです。中央ではバリスタが美しい所作でコーヒーを淹れる、カフェの中でもとても大切な場所です。「丘」をイメージしたこの段は、高低差や坂の多い代官山の地形の特性をなぞって表現されています。その下のお席は、丘にカジュアルに腰掛けるようなイメージでデザインされています。

バーカウンターの中央ではバリスタが丁寧にコーヒーを淹れてみなさまへご提供いたします。

一段と高い位置にあるバーカウンター。坂や丘が多い代官山の地形をイメージ。

 

店内の奥に進むとゆったりとかけられるソファ席があり、まるでご自宅のリビングルームにいるようにおくつろぎいただける空間が広がっています。お仕事中にご利用いただいたり、散策や予定の合間にさっとコーヒーを楽しむ際にラフに腰掛けられるお席、ご友人と会話をしながらゆっくりとコーヒーやフードを楽しめるお席など、ブルーボトルコーヒーらしいシンプルでカジュアルな部分と、代官山らしい落ち着いてくつろげる空間が緩やかに繋がっています。働く人や住む人、休日のお出かけにいらっしゃる人など、さまざまな目的を持った方々が入り交じり、多様性がある代官山の特性に寄り添うデザインとなっていますので、ぜひお気に入りのお席を見つけていただき、代官山にいるというローカリティも感じていただきながら心地良く過ごしていただけると嬉しいです。

 

「循環するカフェ」

代官山カフェのコンセプトである「循環するカフェ」は、空間デザインにも表現されています。中央のバリスタステーションの側面と一段上がった部分の床は、ブルーボトルコーヒーで出たコーヒーの抽出殻を顔料に使用した左官仕上げ*となっています。温かみのある色味ややわらかな雰囲気が落ち着いた印象の空間を作り出しています。

*左官仕上げとは職人がコテを使って仕上げた塗り壁のことです。 大小さまざまなコテを使い分けることで空間に変化を与え、シームレスでやわらかな美しさが特徴です。

天井はあえて作り込まずスケルトンにし、使用する建材を減らすことで環境に配慮しています。


そして、店内の植栽はブルーボトルコーヒー 代官山カフェの隣に店舗を構える「SOLSO(ソルソ)」が手がけています。代官山に残る豊かな森をイメージした、気持ちの良い空間を提案しています。

あえてスケルトンのままの天井。違和感なく空間に溶け込んでいます。

 

自然素材のものを使用

インテリアに自然素材のものを多く取り入れているのも代官山カフェの特徴です。バリスタステーション右奥のソファ席にある印象的なランプは、籐(ラタン)を使用し手編みで作られたものです。シンプルで洗練された印象の空間に、自然由来のもので手編みだからこそ感じられる温かみがプラスされています。籐の素材は窓側にあるチェアの背面にも使用されています。カフェラテをイメージした座面のやさしい印象のカラーもぜひ合わせてチェックしてみてくださいね。

手編みのランプが空間に温かみをプラス。

 

ぜひ、代官山カフェにお越しいただく際は、その土地らしさや循環というコンセプトが散りばめられた空間もお楽しみください。仕事をする書斎のような場所、ご友人と集う場所、リビングでくつろぐように自然体で過ごせる場所・・みなさまの生活に寄り添い、心地良く使っていただくことで豊かなライフスタイルが循環していく起点となるカフェになれば嬉しいです。

ブルーボトルコーヒー 代官山カフェ
住所:東京都渋谷区代官山町 20-23 フォレストゲート代官山MAIN棟1階
アクセス:東急東横線「代官山」駅 中央口より徒歩1分
営業時間:8:00~20:00