Flores Manggarai Tuang Anaerobic Natural:フローレス・マンガライ・トゥアン・アナエロビック ナチュラル
7月28日(木)から全国のブルーボトルのカフェでご提供がスタートした「Flores Manggarai Tuang Anaerobic Natural(フローレス・マンガライ・トゥアン・アナエロビック ナチュラル)」は、もうお楽しみいただけましたでしょうか?ドリップコーヒーとして日替わりでご提供させていただいているこちらのコーヒーは、フローラルな香りが広がりながら、完熟したチェリーや柚子などを連想させる味わい深さと、メープルシロップのような甘さが続くテイストが特徴的で、この夏カフェでほっと一息つきたい時はもちろん、ゆっくり考え事をしたい時などにひらめきを与えてくれるような、そんな一杯です。
「フローレス・マンガライ・トゥアン・アナエロビック ナチュラル」は、インドネシア・フローレス島という島で栽培されています。インドネシアはコーヒー産地として有名ですが、このフローレス島については初めて聞くという方も多いのではないでしょうか。コーヒー業界でもあまり見かけない産地のひとつでしたが、この素晴らしい品質のコーヒー豆に出会うことができ、この度ブルーボトルで初めてご提供させていただくこととなりました。ぜひこのフローレス島の高品質なコーヒーをみなさまに知っていただくきっかけとなればと思い、今回ご紹介させていただきます。
フローレス島
インドネシアの首都、ジャカルタがあるジャワ島の東に位置するフローレス島。「フローレス・マンガライ・トゥアン・アナエロビック ナチュラル」は、マンガライ民族と呼ばれる先住民などが多く住む、主要な貿易の中心地であるルテン市周辺から東に移動したマンガライ地域で栽培されています。フローレス島はコーヒー産地としてまだあまり知られていない産地のひとつであるため、一般的にはフローレス島のコーヒーはインドネシア・スマトラ島に移され、”スマトラ産のコーヒー” として出荷されることもあるそうです。しかし今回ブルーボトルでは、インドネシア全土からの革新的なコーヒーの発展に焦点を当てた輸出業者である ”Goodel coffee(グッデル コーヒー)”のオーナーDrewBurnett(ドリュー・バーネット)さんを通して、こちらのコーヒーと出会いました。普段なかなか目にすることのない、フローレス島のコーヒーをみなさまにお届けでき、とても嬉く思います。
アナエロビックナチュラル
「フローレス・マンガライ・トゥアン・アナエロビック ナチュラル」は、その独特な味わい深いフレーバーを引き出すため、アナエロビックと呼ばれる嫌気性発酵を用いた精製方法でコーヒー豆を精製処理しています。
コーヒー生産者により適切な収入をもたらす方法で、マンガライのコーヒーの質を高めたいというビジョンを持って2014年に設立されたコーヒープロセッサーであるトゥアンコーヒーにて「フローレス・マンガライ・トゥアン・アナエロビック ナチュラル」は、アナエロビックと呼ばれる嫌気性発酵を用いた精製方法で精製されます。そのプロセスは、まず農園で手作業にて完熟したコーヒーチェリーのみを厳選し摘み取ります。その後、さらに選別が行われトゥアンコーヒーの精製所へ配送され、コーヒー豆の完熟度をチェックしてから、発酵させるための再利用水タンクに投入されます。そこでコーヒーは最大10日間発酵させられます。果実が分解されると液体が生成され、その液体をテストしコーヒーの味の決め手ともなるpH(水素イオン濃度)値を確認します。シトラスのような柑橘系の風味などを引き出すため、液体のpHが3.8に達してから、コーヒーはタンクから取り出されます。その後25〜45日間にわたり、豆の中の水分含有量が12%になるまで乾燥させて、ようやく出荷となります。品質を維持するために、これらのプロセス全体を通じて村の農家の人々が協力し合い、日々管理されています。
このようにして出来上がったコーヒーは、インドネシアのコーヒーをよく知るコーヒー好きな方も驚くほど個性豊かでクリーンな口当たりとなります。そしてふわりと香るローズやシトラスのようなフレーバーと、この精製方法によって生まれる奥深い甘さと程よいアーシーさを心地よく感じることができます。
今後も彼らのコーヒーを旬な時期にあわせてブルーボトルのシングルオリジンコーヒーとして、みなさまにお届けできることをとても楽しみにしています。
カフェがお近くにない方も、公式オンラインストアから今回ご紹介した「フローレス・マンガライ・トゥアン・アナエロビック ナチュラル」をご購入いただけます。ぜひ新しいインドネシアのコーヒーの可能性をご自宅でも味わってみてくださいね。