Farm to Cafe - 繋がる想い Vol.2

ブルーボトルコーヒーでは、世界中のこだわりを持ったコーヒー生産者によって大切に育てられ収穫された高品質なスペシャルティコーヒーを、自社の焙煎所で責任を持って焙煎し、ご提供しております。そのこだわりは、ご一緒にご提供するフードメニューにも共通しています。できる限り国産の、顔が見える生産者さまの材料を使用し、自社のキッチンで一つずつ丁寧に手作りしています。そんなブルーボトルカフェのスイーツの材料を生産いただいている、素敵なストーリーをご紹介いたします。ぜひ、カフェでスイーツとコーヒーをお召し上がりいただきながら、お読みいただけたら嬉しいです。


以前ブログ Farm to Cafe- 繋がる想い でもご紹介したルバーブの島田農園さんを通じて、この度またひとつ、ファームとカフェの新しい繋がりが誕生しました。

島田さん

ルバーブの島田農園 オーナーの島田弘美さん

 

福島県・西郷村にある「ルバーブの島田農園」さんからは毎年ルバーブを送っていただいており、今年も春から「ルバーブ パウンドケーキ」を全国のブルーボトルコーヒー カフェでご提供しております。愛情たっぷりに育てられた甘酸っぱいルバーブを贅沢に使用したパウンドケーキは、ゲストだけでなくバリスタからも人気のペイストリーです。また、7月6日より一部のブルーボトル カフェでご提供している「ルバーブ パイ」にも島田さんのルバーブを使用し、パイのサクサクとした食感ときゅんとしたルバーブの心地良い酸味をお楽しみいただいております。

ルバーブパウンドケーキ

ルバーブパイ上から「ルバーブパウンドケーキ」、「ルバーブパイ」

 

ルバーブはシベリア原産の野菜であり「タデ科」に分類される、比較的寒い土地で栽培される野菜です。食物繊維やビタミンなども豊富で、砂糖と相性が良く、お菓子やジャムなどにぴったりです。島田さんのルバーブは、他の農園などでは扱われていない唯一無二の品種です。皮がやわらかく、またルバーブの品種によっては感じられるえぐみや薬品のような風味を感じにくく、生で食べてもおいしいフレッシュな甘酸っぱさが特徴のルバーブです。

島田さんのルバーブ

島田農園さんのルバーブは、春分の日の頃に芽が出て、赤い部分がどんどん伸びて行きます。収穫時期は毎年5月のゴールデンウィーク頃から10月頃まで。収穫時期によって味も変わるそうで、春の生まれたてのルバーブはみずみずしくて一段とやわらかく、色もベビーピンクだそう。梅雨にかけては味わいや酸味が濃くなり、暑い夏には水分が抜けて味が濃厚になります。色もだんだんと赤みが増していきます。秋は寒さが深まるにつれて酸味よりも甘みが増し、「赤ワインのような芳醇で濃厚な味わい」​​になるそうです。さまざまな季節のルバーブを試してみたくなりますね。

ここ数年は晴れの日が長く続いたり、集中豪雨などの気候変動で、島田農園さんのルバーブも影響を受けているそうです。島田さんも心配とのことですが、島田農園さんのルバーブは気候の影響を受けて弱っても、必ず芽を出して育ってくれるそうで、そんな強い生命力もルバーブの魅力のひとつとお話されていました。

島田農園さんのルバーブ畑

島田農園さんのルバーブ畑

 


「私のルバーブを食べていただいた方から「本当においしかったです!」「こんなにおいしいルバーブは食べたことがありません」と嬉しいお声をいただくことがルバーブを作っていることで感じる最大の喜びとやりがいです。」と島田さん。初めは島田さんのお父さまが庭で育てられたルバーブを、お母さまがジャムにして、島田さんがパンにのせて召し上がっていたそうです。毎日食べたいおいしさに夢中になった島田さんが、その気持ちをお父さまにお伝えしたところ、株分けによって毎年増やしていき、気がついたら農園と言えるほどの面積になったそう。ご家族だけで楽しんでいたものが、ルバーブを通してさまざまな方と出会い、その過程で直売所やオンラインで販売するようになり、今では日本全国の多くのファンの方が毎年島田さんのルバーブを楽しみに待っていらっしゃいます。

そんなブルーボトル カフェのスイーツの材料を生産していただいている、島田農園さんで販売されているルバーブジャムに欠かせない食材であるのがレモン。実はこちらのレモンは、八朔の発祥地である広島県・因島(いんのしま)の農園で採れたレモンで、島田さんのご親戚にあたる方が生産されています。

因島のレモン

島田さんのご親戚の方が生産されている因島のレモン

 

私たちは使用する食材にもこだわり、こちらのレモンが無農薬で育てられていることや、島田農園さんが作るルバーブジャムの味わいにも感銘を受けたことから、ブルーボトルのカフェでご用意しているワッフルメニューとして季節限定でご提供をさせていただくこととなりました(清澄白河フラッグシップカフェ限定)。

島田農園さんと因島のレモンはごくごく自然な出逢いだったそう。島田さんの親族の方が、因島に嫁がれたことがきっかけで、毎年採れるみかんなどの柑橘と一緒にレモンも箱に入れて送ってくれていたといいます。「因島のレモンを使うと、ルバーブジャムの味わいが他のレモンと比べて格段においしくなるんです!」と島田さん。因島のレモンは、すべて無農薬、化学肥料不使用の自然栽培のため、皮まで丸ごと食べられます。苦味やえぐみが少なく、やわらかい酸味の中に甘みを感じられ、口の中に残る香りの余韻も長いのです。その安全性やフレッシュな味わいからも、島田農園さんで販売されているルバーブジャムには欠かせない食材となりました。

因島のレモン

島田さんは、ここ数年の気候変動による収穫のお手伝いやご親族の方のご高齢化もあり毎年因島へ訪問されています。実際に柑橘類を収穫をされるなかで、この素晴らしいレモンを他の方にも知っていただきたい、農園を続けていってほしいという想いが強くなったそうです。そこでブルーボトルにお話をいただき、今回清澄白河フラッグシップカフェ限定でワッフルプレートに使用させていただくことになりました。

ワッフルプレート レモン&バター

ワッフルプレート レモン&バター

無農薬で栽培された因島のレモンを丸ごと使用し、輪切りにしてシロップとコンフィ(低音調理)にしたレモンを、焼きたて熱々の「リエージュ ワッフル」の上にたっぷりとトッピングいたしました。まろやかなハニーバター ソースを添えてご提供いたします。因島のレモンを余すところなくお楽しみいただける贅沢なワッフルプレートです。普段オンラインでは販売されていない因島のレモンの秘密にしておきたいおいしさを、ぜひカフェでゆっくりとお召し上がりいただけるとうれしいです。

島田農園オーナーの島田さんと

島田農園オーナーの島田さんと

 

ぜひ、ブルーボトルコーヒー カフェで愛情たっぷりに育てられた島田さんのルバーブを使ったデザートやペイストリーを、ブルーボトルのコーヒーと共にお楽しみいただけると嬉しいです。島田農園さんについては公式サイトをご覧ください。また、島田さんはSNSでも情報を発信されておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ルバーブパウンドケーキ ご提供カフェ
全国のブルーボトルコーヒー カフェ
※HUMAN MADE Cafe by Blue Bottle CoffeeとHUMAN MADE 1928 Cafe by Blue Bottle Coffeeでの販売は行っておりません。

ルバーブパイ ご提供カフェ
新宿カフェ、品川カフェ、銀座カフェ、恵比寿カフェ、竹芝カフェ、中目黒カフェ、三軒茶屋カフェ、池袋カフェ、NEWoMan YOKOHAMA カフェスタンド、京都六角カフェ、神戸カフェ

シーズナルタルト ルバーブ ご提供カフェ
清澄白河フラッグシップカフェ

ワッフルプレート レモン&バター ご提供カフェ
清澄白河フラッグシップカフェ(因島のレモン使用)、渋谷カフェ、京都カフェ、梅田茶屋町カフェ
※因島のレモンでのご提供はなくなり次第別のレモンへ変更となります。