10TH ANNIVERSARY BLEND

ブルーボトルコーヒーは、2002年に創業者のジェームス・フリーマンによって、アメリカ・カリフォルニア・オークランドで誕生しました。2015年2月6日に東京・清澄白河にアメリカ国外で初となるカフェをオープンし、たくさんのゲストのみなさまや生産者のみなさまに支えられ、今年で日本上陸10周年を迎えました。「おいしいコーヒーは、人生をより美しくする」の考えのもと、ご注文を受けてから丁寧に淹れたスペシャルティコーヒーや繊細なホスピタリティ、洗練されたモダンなデザイン、コーヒーライフを彩るアイテムなどのご提供を通して、ブルーボトルコーヒーならではのカルチャーや人生がより豊かになるようなコーヒー体験をお届けしてまいりました。現在国内では、東京、横浜、前橋、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡にて29店舗を展開しており、9月19日(金)には大阪2店舗目となる「ブルーボトルコーヒー 心斎橋カフェ」が新たにオープンいたします。

 

そしてこの度、日本上陸10周年を記念して10TH ANNIVERSARY BLENDを9月5日(金)より全国のブルーボトルコーヒー カフェ*や公式オンラインストアで発売いたします。このブレンドは、これまでの10年に敬意を払いながら、そしてこれからの10年へと想いをつなぐ、これまでにないアプローチで生まれた特別なブレンドコーヒーです。今回のブログでは、その味わいや魅力についてご紹介いたします。

 

10TH ANNIVERSARY BLEND


10TH ANNIVERSARY BLENDは、ブルーボトルコーヒーがこの10年で出会ってきたゲストや生産者のみなさまに感謝と敬意の気持ちを込めて試行錯誤を重ね、誕生しました。ドライフルーツやヌガーのような甘みを感じられるコスタリカ・リベンス農園のコーヒーを70%、生き生きとした酸と果実感を持つケニア・ニエリ・キアワムルル農園のコーヒーを30%、浅めに焙煎しブレンドしました。ブラックベリーやヌガー、レモングラスを思わせる風味が重なり合い、明るくフルーティな印象に仕上がっています。一般的にブレンドコーヒーは、生産者や農園の名前が語られずに国単位で説明されることが多い中、このブレンドではあえて農園をハイライトし、それぞれのシングルオリジンコーヒーが持つ個性を活かしながら、新たなフレーバーを生み出すことを目指しました。ブルーボトルコーヒーが大切にしてきたシングルオリジンコーヒーや生産者へのリスペクトに立ち返りながらも、2種の素晴らしいシングルオリジンコーヒーが掛け合わせることで、それぞれ単体では表現しきれないような奥行きと複雑性を生み出すことができました。

全国のカフェではコーヒー豆(200g)の販売に加えて、ドリップコーヒーとホットオーバーアイスでもお楽しみいただけます。ホットオーバーアイスは、カラフェの中に氷を入れた状態でハンドドリップを行う抽出方法です。ぜひ、飲み比べてみていただけると嬉しいです。

今回のブレンドを創り上げたのは、ブルーボトルコーヒーが日本に上陸して以来10年間、ブランドの成長とともに歩んできた3人のメンバーです。Director of Global Product DevelopmentのKevinさん、Head RoasterのKentaさん、そしてSenior Global Omotenashi ManagerのRyotoさんに、このブレンドに込められた想いを聞いてみました。

 

Kevin「シングルオリジンのコーヒーを味わうたびに、その風味が特定の農園と深く結びついていることに心を打たれます。土壌や気候といったテロワール、精製方法、品種、さらには収穫ごとに生まれる微妙な違い——そうしたすべてが一杯の中に表れます。そして、収穫から時間が経つにつれて、その味わいはさらに変化していきます。この一瞬ごとの移ろいこそが、シングルオリジンコーヒーの美しさだと思います。
ブルーボトルコーヒーの日本上陸10周年を記念した今回のブレンドには、個性のまったく異なる2つのコーヒーを選び、シングルオリジンと同じ透明性を大切にしながら焙煎しました。このブレンドが生み出す風味は儚くも特別で、まさに今という瞬間を祝うのにふさわしい一杯となっています。」

 

Kenta「ブレンドのコンポーネントを考える段階で選択肢の中から事前情報なしで3人ともこの2種類の豆を選んだというエピソードが好きです。この2種類の生産地の豆によって10TH ANNIVERSARY BLENDをご提供できるのは、生産者が10年間にわたって品質の高い豆を供給し続けてくれたからに他ならないと思います。この先の10年もきっと変わらぬおいしさを届けてくれると信じて、私たちも味わいたいと思います。」

 

Ryoto「日本でのブルーボトルコーヒーの10年を振り返ると、たくさんの個性的な人との協力や出会いがあってこそ、ここまで来られたと感じています。今回の10周年ブレンドにも、私たちにとって思い入れがあり、それぞれシングルオリジンとしても楽しめる素晴らしい個性を持つコスタリカとケニアを選んだのはそのためです。一般的にブレンドは豆の足りない部分を補い合ってバランスを整えることが多いのですが、今回はお互いを補うのではなく、高め合うことを意識しました。その結果、シングルオリジンでは出せない複雑さや甘さ、フレーバーの楽しさを表現できたと思います。」

 

今回のブレンドに使用しているコスタリカとケニアのシングルオリジンコーヒーは、農園こそ異なりますが、2015年の1号店オープン時にもお届けしていた思い出の産地です。10周年という節目に、原点を思い起こさせる特別なブレンドをみなさまにお届けできることを、心から嬉しく思います。


ABOUT THE PRODUCERS

10TH ANNIVERSARY BLENDは、「コスタリカ・リベンス」と「ケニア・ニエリ・キアワムルル」の農園のコーヒーを使用しています。どちらの農園のコーヒー豆もシングルオリジンコーヒーとしてご提供したことがあり、ブルーボトルコーヒーと以前からつながりのある生産者です。彼らはどんなコーヒー生産者なのでしょうか?ご紹介いたします。

 

コスタリカ・リベンス

北米大陸と南米大陸の中間に位置するコスタリカの高地に広がるリベンスは、5つの区画から成る家族経営の農園です。栽培から精製、等級付け、ドライミル、そして輸出まですべてを自分たちの手で行う、まさに“Seed to Cup”を一貫して担う存在です。農園を率いるレグロ・ヘラルド・ウレーニャ(愛称:リカルド)氏は、2007年に「品質向上のために投資する」という大きな決断を下しました。その日から、彼らのコーヒー作りは新たなステージへ。精製方法の研究に情熱を注ぎ、試行錯誤を重ねる日々が始まりました。そして2013年には、ブルーボトルコーヒーをはじめとした世界中のバイヤーと直接取引をスタート。彼らの挑戦とこだわりが詰まった豆は、より多くの人に届けられることとなりました。

リカルド氏

 

ケニア・ニエリ・キアワムルル

ケニアの肥沃なニエリ地区に位置するキアワムルルは、1982年に設立された歴史あるウォッシングステーションで、ブルーボトルコーヒーはこれまでキアワムルルから長年にわたり、時期を変えながらコーヒーを購入してきました。キアワムルルは、ルムキア農協組合に属する8つのステーションのひとつで、約700名の生産者が所属し、収穫期には真っ赤に熟したコーヒーチェリーを持ち寄ります。ステーションではコーヒーチェリーを熟度で選別し、果肉除去・水洗処理を行った後、ケニアで一般的な方法である高床式乾燥台“アフリカンベッド”でじっくりと乾燥させます。
この組合はケニア国内でも特に結束力の強さで知られており、メンバーは定期的にウォッシングステーション併設の会議スペースに集まって交流を深めています。また、農家が技術を学ぶための実証圃場を維持し、毎年開催される品質コンペティションでは、切磋琢磨しながらより良いコーヒーづくりを目指しています。キアワムルルのコーヒーには、この地域のあたたかいコミュニティと確かな技術が息づいています。

 


これまで支えてくださったみなさまと共に、この節目を迎えられることに、心からの感謝を込めて。何気ない日常のひとときが、コーヒーと共に少し特別になりますように。この10周年のために生まれた特別な10TH ANNIVERSARY BLENDが、みなさまの心にあたたかな時間を届けることができれば嬉しいです。

 

ブルーボトルコーヒーはこれからも豊かなコーヒー体験をお届けしてまいります。

 

10TH ANNIVERSARY BLEND
発売日:2025年9月5日(金)
フレーバー:ブラックベリー、ヌガー、レモングラス
ドリップコーヒー提供カフェ:全国のブルーボトルコーヒー カフェ*
コーヒー豆(200g)販売:全国のブルーボトルコーヒー カフェ*、公式オンラインストア

 

*HUMAN MADE Cafe by Blue Bottle CoffeeとHUMAN MADE 1928 Cafe by Blue Bottle Coffeeでの販売は行っておりません。