抽出後のコーヒー粉で出来ること

ブルーボトルコーヒーが創業当時から大切にしていることの一つに、サスティナビリティという言葉があります。サスティナビリティとは、”継続可能なこと”です。コーヒー農園で働く生産者から一杯のコーヒーを提供するまでに関わるすべての人が、適正な対価とのもとでコーヒービジネスを続けられるようサイクルを確率しています。また、環境問題への取り組みとして、持ち帰り用の紙カップは、土に還る素材で作ったものを使用していたり、ゼロウェイストを目標に掲げています。ブルーボトルコーヒーで働くスタッフも、自分たちのできることから、サスティナブルを普段の生活の中に取り入れています。今回のBlogは、スタッフが取り組んでいるサスティナビリティな取り組みをご紹介いたします。

みなさんは抽出が終わった後のコーヒー豆、どのようにしていますか?ゴミ箱にポイって捨ててしまっていますか?ちょっと待って!捨てるなんてもったいない!まだまだ活用方法はあるんです。私が自宅で取り組んでる2つの事をここで紹介しますね。

まずひとつめは "消臭剤" です。コーヒーには炭のように無数の穴が空いていて、その穴のおかげで臭いの成分をぐんぐん吸収します。コーヒー粉は酸性物質なのでアルカリ性のくさいアンモニア臭を吸い取ってくれます。私は科学者ではないのでざっくりとした説明になってしまいますが、とにかく優れたエコな消臭剤ということですね。

では、早速作り方です。

[ 材料 ]

①コーヒーの抽出かす

②①を入れるための容器(コップ、空きカン、不織布など)

[ 作り方 ]

コーヒーかすをカラカラになるまで、天日干しする。

しっかり乾燥したら、容器(コップ、空きカン、不織布など)に移して臭いが気になる場所に置く。

私の家ではトイレや玄関に置いていますが、他にも容器に蓋をせずに冷蔵庫や冷凍庫に入れたり、掃除機の中に入れたり、生ゴミの中に入れたりすることで嫌な臭いを消し去ってくれます。とっても簡単ですね。

そして、2つ目に取り組んでいることは ”堆肥作り” です。家庭用生ごみ処理機を使って、コーヒーの抽出かすから堆肥を作って野菜を育てよう!と計画しています。処理機には乾燥式、バイオ式、ハイブリット式などありますが、私の家では「マジックボックス」というバイオ式のゴミ処理機を使っています。これは、EM菌という善玉菌が米ぬかを餌にして繁殖し、生ゴミを腐敗ではなく発酵させます。生ゴミを肥料に変え、土に戻すことで繰り返し再利用できるサスティナブルなアイテムです。また、コーヒーには雑草を減らしたり、アリやナメクジなどの害虫予防効果もあるとか!!

まだ使い始めたばかりなので、実際に使えるのはまだ先になりそうですが、ゆっくりと時間をかけて土を育てていこうと思います。

環境保護は身の回りの生活を少し変化させることで、環境への影響を少なくすることができると思います。みなさんも普段の生活にできるとこから取り組んでみるのもいいですね。

 Sangenjaya Cafe /M.T